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「わたしの住む街の魅力と発展」


株式会社コム建築コンサルタント
溝口 努

 この時期、厳しく寒い日々が続いておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。今年で2000年もあっという間に16年が経ちました。子供の頃に比べて時間が経つのが早くなっているように日々感じています。わたしもいつの間にか40代になったのですが、10年くらい前と比べると体力も落ちたような気がします。最近は体力作りや食事の栄養バランスも考えなければと思っているところです。
 わたしは大阪府の箕面市というところに住んでおり、もう、かれこれ20年近く経ちます。時々、箕面の読み方を「みのう」と間違われます。ローマ字で書くと「Mino-o」、「Minoh」、「Mino」、「Minoo」、「Minou」といろいろあるらしいのですが、わたしが確認できたのが阪急電鉄では「Mino-o」、道路標識では「Mino」。どうでもいいのですが・・・。
 箕面市は大阪府能登地域にあり、人工約13万人以上が住んでいる市です。北部、中部の山地は市の面積3分の2を占めており、南部は住宅地が広がっています。西南部には箕面川があり、それと並行して阪急電鉄箕面線があります。また、中部から北部には勝尾寺や箕面の滝、箕面ダムがあり、観光名所として知られています。
 現在は国道423号線(新御堂筋)と国道171号線が交差する萱野(かやの)交差点の北側にある大型ショッピングセンター(みのおキューズモール)が2003年に設立されており、国道423号線バイパスの箕面有料道路(箕面グリーンロードトンネル)は2007年に開通されています。箕面有料道路は国道423号線(新御堂筋)の白島から下止々呂美を結ぶ距離約7キロ以上あるバイパスです。わたしもこのトンネルを何度か通ったことがあります。この町に住み出した頃はショッピングセンターや箕面有料道路もなく、ショッピングセンターができる前は住宅地でした。そう言えば、この頃に国道423号線の拡幅事業で物件補償業務を行ったことがあります。この頃は箕面有料道路もなく、京都府亀岡や園部方面への物件調査があると、車で国道423号線(新御堂筋)の突き当たりの交差点(白島)から府道9号線を西に向かい、そこから府道43号線の箕面ドライブウェイを抜け、時間を掛けて現場へ行っていました。箕面有料道路が設立してから現場への移動時間も短縮でき、本当に便利な道路ができたと思います。
 また、平成30年度に開通を目標にしている新名神高速道路は東西を結ぶ主要ルートとして形成され、神戸~高槻間に4つのインターテェンジ(宝塚IC、川西IC、箕面IC、茨木北IC)ができるのです。そのなかで箕面ICは箕面有料道路にも接続され、大阪都心へアクセスが可能になることにより、名神高速道路や中国自動車道、国道423号線(新御堂筋)の渋滞も緩和されると思います。
 箕面市は阪急電鉄箕面線の箕面駅しかなく、交通の便があまり良くないのです。箕面市に隣接する吹田市に阪急電鉄千里線の北千里駅や豊中市に北大阪急行の千里中央駅、茨木市に大阪モノレールの豊川駅があるが、そこからバスか自家用車を利用するしか方法がないのです。箕面市は鉄道が西部地域にしかなく、東西方向の移動も不便なため、自動車依存度が近隣の豊中市や池田市、吹田市よりも高いのです。今は交通の便が良くない状況なのですが、2014年に北大阪急行線(千里中央から江坂間)が国道423号線(新御堂筋)の渋滞緩和、大阪北部における交通の利便性向上のため、千里中央駅から北へ延伸することが確定されました。距離は約2.5kmで「箕面船場(仮称)」、「新箕面(仮称)」の2駅が設置され、開業予定は2020年です。今後、鉄道事業に関わる工事、駅周辺の都市計画道路の整備、法的手続を進めていき、工事着手する予定です。国道423号線(新御堂筋)の東側にできる「箕面船場(仮称)」は地下駅で地下3階がプラットフォームであり、終点の「新箕面(仮称)」はショッピングセンター(みのおキューズモール)付近に位置され、2階建で2階がプラットフォームになります。また、新しい駅の延伸により、バス路線は新ルートに再編され、この周辺は電車もないのでこれらの新しい駅が市街地の中心にできることにより、徒歩・自転車で行ける地域が増え、移動による利便性も良くなり、大阪全体の経済の活性化にも繋がるかと思います。

 さて、話は変わるのですが、箕面国定公園に観光名所として知られている「勝尾寺」は古くから「勝運の寺」と呼ばれており、受験やスポーツ、商売等のあらゆる行事の勝運の運気を求めて全国から参拝者が訪れるお寺です。わたしも数年前に訪れた事があるのですが、本堂へ向かう道や石段には数えきれないほどのダルマが置かれています。紅葉の綺麗な11月頃に訪れるのをお勧めしたいところです。絵画のような絶景と言われています。また、紅葉と言えば、多くの人が知っている「箕面の滝」が有名です。阪急箕面駅から徒歩40分ほどの距離です。駅前からはお土産屋が連なっており、ここで地元の伝統銘菓「もみじの天ぷら」を食べることができます。「箕面の滝」は大阪府で唯一「日本の滝百選」に選ばれた滝で、ハイキングコースとしても多くの人に親しまれている関西屈指のパワースポットです。マイナスイオンをたっぷり浴びて癒されます。以前はこの周辺で野生の猿たちがいたのですが、今ではほとんど見られないそうです。観光客の食べ物を目当てに毎日同じ時間帯に姿を現して食べ物を奪ったり、自販機で飲み物を購入したり、店の屋根を壊したりと悪知恵の働く凶暴な野生の猿が多かったのです。結局、餌付けした猿が増え過ぎたため、市は猿を減らす対策として「箕面市サル餌やり禁止条例」が施行し、滝の奥の山中で給餌を行う事により、箕面国定公園付近に出没する猿はほとんど無くなったそうです。

 また、箕面市は桜の名所と言われており、山の桜は主にヤマザクラとエドヒガンであり、町に植えられているのは主にソメイヨシノです。箕面のヤマザクラとエドヒガンは山の緑葉樹に交じって生えており、山の斜面に咲いています。「箕面桜通り」と言われていて、ちょっとした桜スポットなのですが、そこは住宅街にあり、約400m南北へ続く狭い道路です。道路の両側には狭い歩道があり、その歩道を桜が植えられています。その桜はかなり老木なソメイヨシノで「桜のトンネル」と言われています。ただ、この道路は生活道路であり、ゆっくり花見できる場所ではないのです。住宅街なので近所の人が散歩しているのをよく見かけます。わたしも車でよくこの道路を通るのですが、花満開の時期になると桜に見とれながら運転してしまいます。皆さんも車で通る時は気をつけて頂きたいところです。もうひとつは「呉服(くれは)の里」と呼ばれている所ですが、箕面市隣接地にある池田市の住宅地にあります。(箕面市ではないのだが・・・)この住宅地一帯は面積が約5~6万㎡の閑静な住宅街であり、縦横の道の両側が桜並木になっており、桜の木も丁寧に管理がされ、見事な桜並木です。
 皆様、お時間があれば、観光、ハイキング等この自然豊かな街に是非お越しください。