「大阪万博の誘致に関する取組と経済効果」について
万博誘致推進
室長 辰巳 康夫 氏
平素は大阪市政に、ご理解ご支援賜りましてありがとうございます。本日は、2025年の国際博覧会(万博)の誘致に向けた取り組みの話をさせていただきます。
万博は、国際条約に基づく国際的なイベントで、これまでに170年近くの歴史がありますが、時代の潮流に合わせてその意義を変遷させてきています。
二度の大戦や環境問題、科学技術万能主義の限界が見えてくる中で、21世紀の万博は、20世紀までの国威発揚型の万博と異なり、人類共通の課題の解決に向けてアイディアを発信していく、理念提唱型になっています。
今回の万博のテーマは、「いのち輝く未来社会のデザイン」とし、1人1人が生まれ持った多様な可能性を発揮できる生き方、それを支える社会のあり方を考え提案する万博にしたいと思っています。これは日本政府が国を挙げて目指している、Society 5.0(ソサエティー5.0)や国連が掲げるSDGs(エスディージーズ)の達成にもつながるものです。
開催は、2025年5月から11月までの約半年間、催場所は大阪市の人工島、夢洲を予定しており、入場者数は約2,800万人を想定しています。
現在、日本以外にロシア、アゼルバイジャンが立候補していますが、いずれも強国で、国、自治体、経済界、そして国民の皆さまをあげて誘致活動を展開し、誘致を勝ち取りたいと考えています。
誘致活動には、大きく分けて海外誘致と国内機運醸成の2つの取り組みがあり、海外誘致の取り組みでは、BIE加盟国が一同に会するBIE総会でのプレゼンテーションや170カ国の加盟国への支持要請活動を積極的に行っています。
国内機運醸成では、ロゴマークの掲出などの万博誘致の認知度向上の取り組みのほか、SDGs(エスディージーズ)の解決に向けたアイディアを持ち寄る「未来社会デザイン会議」という万博の活動を先取りするイベントなども開催しています。
また、今年3月のBIE調査団の来日の際には、東京での首相表敬などの後、大阪市役所で地元中学生が英語スピーチで出迎え、知事、市長が表敬を受けました。
その後、会場予定地の夢洲を視察、関西経済界の方々との意見交換などを行い、調査団の団長から、調査団の考え方としては良好(ポジティブ)との意見をいただきました。
皆さまへお願いとして、誘致委員会の誘致活動を支援していただくオフィシャルパートナー、オフィシャルサポーターとして、多くの企業、団体の皆さまにご参画をお願いします。
また、皆さまお一人お一人にも、2025日本万国博覧会誘致委員会の会員への登録をお願いします。会員には団体会員、個人会員があり、登録いただくと誘致委員会から誘致に関するメールマガジンが届きます。誘致委員会のホームページご覧いただき、ぜひ登録をお願いします。
本日は貴重な時間をいただき、ありがとうございました。